脂肪をキレイに溶かすボトックス【美容外科で健康的に痩せる】

笑い顔

医療や美容の現場で活用

注射

多すぎる目尻のシワにも

ボトックスはボツリヌス菌が持つ性質を医療や美容の分野において活用したものです。ボツリヌス菌は食中毒菌としてよく知られ、ボツリヌス菌が増殖した食物を食べると筋肉が麻痺するという症状が現れます。これはボツリヌス菌が持つボツリヌストキシンという特有の毒素によるものです。しかしこの毒素を人体に害のないよう十分に希釈して用いると、筋肉を麻痺させるという作用を有効に利用することができます。こうして誕生したのがボトックスです。ボトックスはボツリヌス菌からA型ボツリヌストキシンというタンパク質を抽出して製造します。ボツリヌス菌が食中毒を起こす場合と比べると、ボトックスではボツリヌス菌の毒性が数百分の1から数千分の1にまで薄められています。したがってボトックスによる人体への中毒の恐れはありません。しかもボトックスは血管ではなく筋肉に注射するので、ボツリヌス菌が体内を巡るのではないかというような心配も不要です。ボトックス注射は顔の表情筋やわきが治療などに利用されています。顔にできるシワには筋肉を動かすことによってできるシワと、肌そのものに刻まれているシワとがあります。肌そのもののシワに対しては、その部分にシワを埋めて改善する保湿成分を注入する方法が役立ちます。一方、顔の筋肉を動かしてできるシワには、眉間にできる怒ったような縦ジワや目尻の笑いジワなどがあります。怒ってもいないのにくっきりと眉間にシワが刻まれているのは女性としてなんとかしたいと思うものです。笑いジワの方は魅力的なものではありますが、加齢などにより目元から頬にかけて何本ものシワが走ることもあります。このような場合には、表情筋を麻痺させることでシワを改善できるボトックスが適しています。

アメリカ以外の製品も

ボトックスはまず病気の治療に利用され、その後美容にも使われるようになりました。ボツリヌス毒素を利用した病気治療として歴史の古いのは斜視の治療です。特に麻痺性の斜視にはすぐれた効果があるとされています。そのほか眼瞼痙攣や脳性麻痺、体の筋肉が意思と関係なく収縮してしまうジストニアという疾患の治療にも用いられています。最近では偏頭痛など痛みの緩和にも効果があるとして医療現場でも期待されています。ボトックスにはこうした医療用の薬品としてすでに数十年に及ぶ歴史があり、安定した効果が証明されています。また、ボトックスを治療に用いる場合は製剤をさらに生理食塩水で希釈して用いるので、より安全性も高くなります。ボトックスというのは本来アメリカの会社が製造したボツリヌス毒素製剤の名前ですが、現在では一般にボツリヌス毒素製剤全体を指す場合にも用いられる言葉になっています。ボトックス製剤としてはアメリカ製をはじめ、フランス製・ドイツ製・韓国製・中国製などの製品が流通しています。このうち中国製品についてはアレルギー反応を起こす可能性のある原材料が含まれているなどの理由により、日本の美容クリニックではあまり使われていません。しかし非常に安価なボトックス治療を提供しているクリニックの場合、そのような安全性に疑問の残るボトックス製品を使用していないかを確認してから施術を受ける方がよいでしょう。多くのクリニックでは、元祖ともいえるアメリカの会社の製品が選ばれています。クリニックによっては、フランスの製品もイギリスやアメリカの当局の認可を受けているため信頼性が高いとして採用しています。